粉体搬送とは?スクリューコンベアの仕組みと特徴を徹底解説、安定搬送のポイントと選定ガイド、実機事例と設置時の注意点

スクリューコンベアとは?粉粒体を安定して搬送する仕組みと特徴

技術情報
スクリューコンベアとは?のKV

スクリューコンベアとは?

原料を次の工程へ搬送するには、さまざまな方法があります。
さらに、水平以外にも高位置へ搬送する場合は、設備のレイアウトと性質に合わせた選定が重要です。
粉体搬送に用いられる設備の一つが、スクリューコンベアです。
スクリューコンベアは、らせん状の羽根を回転させて、原料を連続搬送します。
構造は比較的シンプルで、粉粒体の搬送や供給に広く使われます。

この記事では、スクリューコンベアの基本的な仕組みと特徴、活用場面を紹介します。

スクリューコンベアは、主に以下のような構造で構成されています。

・スクリュー
・ケーシング
・モータ・減速機などの駆動部
・投入口・排出口

モータによってスクリューを回転させると、らせん状の羽根が原料を押し出し、搬送方向へ移動させます。
その為、ベルトコンベアのように原料をベルトに乗せて運ぶのではなく、スクリューそのものの回転によって粉粒体を搬送することが大きな特徴です。

スクリューコンベアは、粉体や粒体などの原料を搬送する設備として使用されています。

たとえば
・樹脂ペレット 例:ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS) etc…
・粉体原料 例:小麦粉、セメント粉、炭酸カルシウム粉末 etc…
・粒体原料 例:砂、米、破砕岩、金属粒原料 etc…
・食品原料 例:砂糖、食塩、お茶粉末、クラッシュクッキー etc…
・化学原料 例:顔料、活性炭、酸化チタン etc…
など、さまざまな搬送物に利用されています。

ただし、搬送物によって流動性や粒径、かさ比重、付着性などが異なるため、搬送物に合わせてスクリュー径や回転数、形状などを検討することが重要です。

スクリューコンベアのメリット

スクリューコンベアには、粉粒体を搬送する設備としていくつかの特徴があります。

スクリューを回転させることで、原料を連続的に搬送できます。
原料の投入から次工程への搬送までを自動化することで、人手による原料投入・運搬作業の負担軽減にもつながります。
また、回転数を調整することで搬送量を調節できるタイプもあり、用途に応じた供給が可能です。

スクリューコンベアは、水平方向だけでなく、傾斜させて粉粒体を上方へ搬送することも可能です。

さらに、ホッパー → スクリューコンベア → 高所にある加工機・計量機・貯槽といった設備構成にすることで、低い位置にある原料を高い位置へ搬送できます。粉体搬送を効率的に実現する例です。

「原料を高い位置にある設備へ送りたい」

「設備の高さが違うため、斜めに搬送したい」

といったケースでスクリューコンベアが選択肢になります。

粉粒体の搬送では、工場内の設備配置によって「水平搬送だけでは対応できない」というケースがあります。
スクリューコンベアであれば、搬送方向や傾斜などを考慮して設備を設計することで、既存設備のレイアウトに合わせた粉体搬送を検討できます。
特に、上方にある設備へ原料を送りたい場合には、傾斜型のスクリューコンベアが有効です。

上方へ紛粒体を搬送したい場合

スクリューコンベアの活用方法として、特に検討されるのが上方搬送です。
たとえば、原料を床面付近のホッパーから受け入れ、そこから高い位置に設置された設備へ供給する場合、

原料投入 → ホッパー → スクリューコンベア → 高所の設備 という搬送ラインになります

スクリューコンベアの搬送ラインのイメージ図

セイワ技研のスクリューコンベアでは、最大45度の傾斜による搬送に対応しており、上方への粉体搬送を想定した仕様となっています。実機テストでは、45度傾斜時の供給能力についても検証されています。
また、スクリュー回転数をインバータで可変制御できるため、搬送条件に応じた調整も可能です。

スクリューコンベアを選ぶ時のポイント

スクリューコンベアなら、どのような原料でも同じ条件で搬送できるわけではありません。
導入を検討する際には、次のような条件を確認することが重要です。

粉体なのか、粒体なのか。
また、粒径・かさ比重・流動性・付着性など、原料の性質によって適した仕様が変わります。

「1時間あたり何kg搬送したいのか」など、必要な供給能力を確認します。

投入口から排出口までの距離によって、必要なスクリュー径や構造などを検討します。

水平搬送なのか、斜め上方向への搬送なのかによって、必要な仕様が変わります。

粉体や粒体の性質によっては、ホッパー内で原料が流れにくくなる場合があります。
そのため、必要に応じてブリッジ対策や撹拌機構などを組み合わせることも重要です。

粉粒体の搬送では、
「原料を大量に搬送したい」
「高い位置にある設備へ原料を送りたい」
「既存設備の高さに合わせて斜めに搬送したい」
といったご相談があります。
こうした場合には、搬送物の性質や必要搬送量、搬送距離、設置条件などを確認したうえで、スクリューコンベアの使用を検討します。

セイワ技研では、粉粒体の大量搬送だけでなく、上方への傾斜搬送を想定したスクリューコンベアも取り扱っています。
実際の製品仕様や対応サイズ、供給能力については、こちらをご覧ください。

原料・設備条件に合わせた搬送をご検討の方へ

スクリューコンベアは、単純に「スクリューを回せば搬送できる」というものではありません。
原料の性質・必要な搬送量・搬送距離・搬送角度・設置スペース・供給先の設備などを考慮して使用を決めることが、安定した搬送に繋がります。
「この原料は搬送できる?」
「45度まで上げたいけど可能?」
「必要な搬送量に合うサイズは?」
「既存設備に組み込める?」
といった場合も、まずはご相談ください。

お問い合わせはこちら→

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